ブログとホームページの明確な違いはありませんが、一般的にブログといえば個人ブログや企業アカウントのビジネスブログを指すことが多いはずです。

一般的にSEO対策といえばホームページやオウンドメディアと閑雅ている方もいますが、ブログでもSEOをおこなうことは可能です。

通常のホームページのような自由な運用はできないのがブログの特徴ですが、対策すべきポイントさえ押さえれば十分に上位化表示は可能です。

そんなブログSEOについてAdAIがわかりやすくご説明いたします。

 

SEOとは

SEOとはSearch Engine Optimizationの略で検索エンジン最適化のことです。自身のサイトがGoogleに評価されるように作り替えることで検索上位化させることと言い換えても構いません。

SEOについての詳細はSEOとは?SEO対策をインハウス担当者に分かりやすく解説をご確認ください。

 

ブログでSEO対策をする理由

ブログでSEO対策する理由は、ズバリ、多くの目に触れるようにするためです。個人ブログであれ、ビジネスブログであれ、検索上位に表示されなければ読まれることはありません。コンテンツが読まれるようになるには、余程SNSで上手くいった場合や著者が有名な場合を除いてはSEOで上げるしかありません。

ブログは記事を投稿し続けるという点ではコンテンツマーケティングという手法に該当しますので、SEOと相性がよく、戦略的にキーワードを取っていけば個人ブログであっても上位化することは十分に可能です。

 

ブログでSEO対策するときのポイント

ブログといえどもホームページですので、基本的には一般的なホームページを作るときと流れや注意すべき点は同じです。ただ、ブログという性質上、公式サイトのようにはなりませんので、どのような人が閲覧するのかを考えて設計する必要があります。

特にポイントとすべきは次のとおり。

 

  • ・サイトテーマの決定
  • ・競合調査
  • ・キーワードの選定
  • ・検索意図の決定
  • ・構成の決定

 

サイトテーマの決定

一般的なホームページでもブログでも、サイトテーマは非常に重要です。個人ブログでは日記になっていたり、雑記ブログ(何でも書くブログのこと)になっていたりすることを頻繁に見かけますが、SEOの観点では雑記ブログはおすすめいたしません。

ブログのテーマを1つ決め、それに付随する内容だけを書いた特化ブログにしたほうが検索上位になりやすいためです。どうしても複数のテーマを書きたい場合にはカテゴリを分けることで対応できますが、あまりにも異なるテーマを書く場合にはブログそのものを分けたほうがよいことが多く、原則的には特化ブログを目指してください。

SEOのことを書くのであればコンテンツマーケティング、オウンドメディアなどは比較的近いテーマになりますが、食べ歩きや旅行の内容であれば完全に切り分けたほうがよいということです。

ただし、SEOを目指さない場合、つまり公式サイトに訪れたユーザーにどのような会社なのかという雰囲気を伝えたいことが目的である場合には自由に書いたほうがよいこともありますので、目的からブログ設計をおこなってください。

 

競合調査

引用元:https://seranking.com/jp/competitor-traffic-research.html

テーマを定めたら競合調査をおこないます。競合は同じテーマをどのようなキーワードで取っているのか、どのようなカテゴリ構成なのか、タグはどうなっているのか、内部リンクの付け方やマネタイズポイントはどうなっているのかを分析します。

複数の競合を調べることで、定めたテーマではどのような記事を入れるべきなのかという目安が立てられます。このテーマではこういう記事にするのが鉄板というような示唆が得られるのが理想です。

その他、ページ数や記事の長さ、著者情報や構造化データなどできるだけ深く調べておくことが肝要です。

 

キーワードの選定

テーマを定め、競合分析を終えたら、自分はどのようなキーワードが記事にできるのかを決めます。単に競合のキーワードをそのまま横展開しただけでは、競合よりも上は目指せません。独自情報を絡めながら、どうやってわかりやすく配信できるのかを考える必要があります。

また、似たようなキーワードを設定してしまうと、内容がほとんど同じ記事が複数できてしまい、コンテンツが正しく評価されないことがありますので避けるべきといえます。

 

検索意図の決定

キーワードが決まったら、そのキーワードに対する検索意図を設定します。

検索意図とは、ユーザーがなぜそのキーワードで検索したのかを考え、答えをコンテンツ化するために必ずおこなうべきことです。検索上位に表示されるためには検索意図を満たすことは必須ですので、実際に検索してみて上位陣の記事を読み込んで、どのようなユーザーがどういう情報を必要としているのかを想像してください。

 

構成の決定

検索意図が定まったら執筆に入りますが、実際に執筆を始める前に記事の構成を作ってください。いきなり書き始めても通常はうまくいきません。

話の流れを考え、最初にリード文、そのあとに目次、大見出し、中見出し、小見出しと書き出して、どの順番で説明すればわかりやすいか、どこを優先すべきかを決めてから書くようにしてください。

 

最低限おこなうべきブログのSEO対策

ブログ運営はコンテンツ中心になりますが、Googleからすればブログであっても企業の公式サイトであっても変わりません。ユーザーにとって有益となる情報を発信しているかどうかがコンテンツの質です。

しかし、そのコンテンツを評価してもらうためには最低限施しておくべきSEO対策があります。

少し量が多いですが、すべて必須事項ですので必ず確認したうえで対策してください。逆をいえば、ここをすべておこなったとしても順位がつかない、順位が上がらないという場合にはコンテンツの質、そもそもの設定、キーワード選定などで大きな失敗をしている可能性が考えられます。

 

独自ドメインとレンタルサーバーを使う

引用元:https://seo-wiki.jp/domain/own-domain

ブログを運営するには無料ブログサービスを利用する方法とレンタルサーバーを借りてWordPressを使う方法の2つがあります。

SEOという観点だけを考えればどちらであってもよいのですが、長期的な目線で考えた場合には独自ドメインを取得して、レンタルサーバーを借りて運営することをお勧めいたします。

ブログ開始時点では無料ブログサービスのほうがSEOに強いことも多いのですが、将来的には信頼性があり、設定や仕様に制限のないWordPressのほうが運用しやすくなるはずです。

 

無料ブログがNGな理由

無料ブログがダメとはいいません。ただ、長期的に企業戦略を考えたときには次のような理由でおすすめいたしません。

 

  • ・無料ブログには広告が表示されてしまう
  • ・仕様や設定に制限があり、変更がむずかしいことが多い
  • ・規約次第は展開できないサービスがある
  • ・運営会社の都合で仕様変更や閉鎖リスクがある
  • ・単純に無料ブログを使っていると思われる

つまり、上を鑑みても許容できる場合には無料ブログでも問題ありませんし、事実、個人ブロガーや企業公式のブログでもSEOを目的としない場合には無料ブログを利用していることもあります。

 

サイト階層をわかりやすくする

サイト階層とはURL構造のことです。ドメインの直下にすべての記事をぶら下げるブログもありますが、ユーザー目線で考えたときには必ずしも目的の記事を見つけやすいとはいえません。

1つの記事を見てもらったあとに別の記事を見てもらいやすくするサイト構成にすることでユーザーにとって使いやすいサイトになりサイト評価が高まります。

そのためには、トップページから2クリック~3クリックですべてのページにたどり着けるようにする、サイト内検索機能を導入する、カテゴリをわかりやすく設定するなどの工夫が必要です。

 

キーワードを意識する

SEOではキーワードが何よりも重要です。選定したキーワードも意識しないでライティングをするとまったく順位が上がらないコンテンツになってしまいますので注意が必要です。

2022年では記事の中のキーワード含有率はSEOには関係しませんが、それでもタイトル、見出し、本文にキーワードを入れることは非常に重要なSEO対策です。

 

タイトルにキーワードを入れる

引用元:https://seolaboratory.jp/94359/

タイトルは現在でも非常にSEO効果の大きい箇所です。検索キーワードを必ず入れてください。極論、見出しやコンテンツの本文にキーワードがまったく使われていなくてもタイトルにキーワードが入っているだけで検索順位が上がる可能性があります。

それくらいの影響力を持ちますので、絶対に対応すべき箇所です。

 

見出しにキーワードを入れる

見出しにもH1、H2、H3、H4、H5、H6と6段階のレベルがあります。ここにキーワードを入れるのですが、あまりにキーワードを意識すると明らかに不自然な記事ができてしまいます。

H1は原則的にタイトルと同じ文言で構いませんのでキーワードは入っているはずです。H2~H6をどこまで使うかはサイトや記事構成に影響しますが、H4以降は使わなくてもライティングは可能です。

そして、H2とH3すべてにキーワードを入れると不自然さが出てしまいますので、H2にはキーワードを入れる。H3には不自然でない程度にキーワードを入れる。不自然であればH3には関連語やH2の説明を入れる程度にしてください。

 

本文にキーワードを入れる

本文にもキーワードを入れる必要がありますが、本文の重要度はタイトルや見出しと比較するとかなり落ちます。あまりにもキーワードを入れることを意識しすぎると、すべての文章に主語があって逆に不自然さが出てしまいます。

そのため、キーワードを入れることを目的にするのではなく、キーワードを意識してわかりやすく書くようにしてください。意識するようになると言い回しを変えたり、あえて異なる表現をしたりすることになり、自然と共起語対策にもなります。

 

ディスクリプションを設定する

Googleの検索結果に出てくるタイトルの下の説明文のことをディスクリプションといいます。SEO効果はないものの、説明文の内容次第でクリック率が変わります。単純にアクセスを集めるために設定するということも理由ですが、クリック率の高低がSEOに影響するといわれていることも理由です。

ディスクリプションは設定しなくてもGoogleがある程度最適だと思うような文章を、コンテンツの本文から引用してくれます。これでも悪くはないのですが、最適とはいえませんので可能な限り設定するようにしてください。

 

内部リンクを設置する

内部リンクは非常に重要度の高いSEO施策です。

コンテンツが増えると、ある記事から別の記事を紹介することも出てくるのが普通です。しかし、単純に関連する記事へ内部リンクを張るだけではSEO効果は薄いといわざるを得ません。

内部リンクの基本は重要度の高いページにリンクを集めることです。通常は、あるテーマについての核となるページがあり(ピラーページ、ピラーとは柱のこと)、そのあとに周辺キーワードを意識したページを作っているはずです。

この周辺ワードからピラーページに対してリンクを集め、1つの集合体(クラスター)を作ることでサイト内の評価が飛躍的に高まります。

ブログ運営当初は記事が少ないため実現はできませんが、記事が増えるにつれ内部リンクは重要になってきますので、特に意識して対策してください。

余談ですが、ライティング会社に依頼してもライティングしたものを納品するだけで終わります。一方、SEO会社にコンサルを依頼している状態で、そのSEO会社にライティングを依頼すると内部リンクを意識したライティングをしてくれます。また、オウンドメディア運用代行に依頼している場合にも内部リンクを意識してくれます。

ライティング会社は1記事あたりの価格が安いことが多いですが、こういう細かいところまで考えてくれるかどうかが料金に影響しているといえます。

 

アンカーテキストを正しく使う

アンカーテキスト(アンテキ)とはリンクを張る際の文字のことです。よく「詳細はこちら」や「more」などを見かけますが、このリンクを張っているテキストのことをアンカーテキストといいます。

「詳細はこちら」や「more」などはリンクとしては正しいものの、テキストにキーワードが含まれていません。これはSEO視点では悪い例といえます。

アンカーテキストは検索エンジンに対してリンク先にどのような情報があるのかを示すためのシグナルですので、リンク先がSEOについて説明しているのであれば「SEOについての詳細はこちら」とすることでキーワードを含めることができます。

ただ、多くのページでは複数のキーワードを対策していますので、その複数のキーワードを使うためにもタイトルをそのままアンカーテキストに使うことが一般的です。

 

 

画像にalt属性を設定する

コンテンツをわかりやすく説明するために記事の中に画像を配置することはよくあります。実は検索エンジンは画像があることはわかっていますが、画像がどのような内容なのかはわかっていないといわれています(画像の意味を理解しているという説もありますが、ここでは割愛します)。

そのため、どういう画像なのかを検索エンジンに対して明示する必要があり、これを実現するのがalt属性です。imgタグで画像を配置する際に画像の意味をはっきりと書くことが目的です。これによりSEO効果が生まれます。

また、ユーザビリティの観点でもaltタグは設置すべきです。

本来のaltタグの用途は視覚障害を持っている方が使う音声読み上げソフトのためのものです。視覚障害を持っている方はWEBサイトをツールで音声読み上げしてもらって内容を判断しています。このときにalt属性が設定されていないとツールで読むことができません。

alt属性を設定しないということは検索エンジンと一部のユーザーに「画像がないものと判断してくれ」と言っているようなものですので、可能な限り設定が求められます。

 

ページの表示速度は速くする

引用元:https://www.future-shop.jp/magazine/seminar-ec-pagespeed2003

ページの表示速度はユーザビリティに影響しますが、2022年の時点では検索順位に影響する項目になっています。ページ表示速度は速ければ速いほどよいですが、SEO視点で考えるとユーザーがストレスを感じないレベルにまで調整する必要があります。

表示が遅いことはユーザーの離脱につながりますし、ページの離脱率はSEOに影響します。特に2020年頃にコアウェブバイタルという言葉が流行るようになってから意識するサイトも増えましたが、2022年時点でもほとんど対策していないサイトも非常に多く、素早い対策が求められます。

 

もくじを設置する

もくじの設置にSEO効果はないという主張をする人もいます。事実、もくじを設置するだけではSEO効果はありません。

ただし、もくじを設置することはユーザーが記事の中で欲しい情報を選びに行くために使いますし、検索エンジンの検索結果にもくじの一部が表示されることもあります。

設置することでマイナスになることはほとんどなく、WordPressのプラグインを使えば簡単に設置できますので優先して対応してください。

 

リンク切れを避ける

内部リンクはもちろんですが、外部サイトを紹介してリンクを張った際にはリンク切れに注意が必要です。

検索エンジンはどこのサイトを紹介しているのか、どこのサイトの情報を参照したのかなどをサイトの評価基準に入れています。そのため、外部リンクを張ることは非常に有効なSEO対策です。

しかし、リンク切れが起きていると評価が上がることはありませんし、ユーザーの落胆にもつながります。結果的にはSEO的にマイナスですのでプラグインを入れてチェックしたり、定期的に記事を見直したりしてリンク切れを避けるようにしてください。

 

ブログSEOはインハウスに向いている

SEOをすべて自社でおこなうことはむずかしいものの、テーマを決めてコンテンツを量産することは自社でも可能です。むしろ、自社の扱うテーマは社員が一番詳しいこともあるため、専門記事や詳細まで説明することができるのが強みです。

初期設定やコンテンツ制作の方針、ライティング方法などは最初はわからないのが一般的ですが、導入部分だけはSEO会社に伴走してもらい、将来的には自社で運用するということでコストを抑えてSEO対策できます。

AdAIではSEOはもちろん、オウンドメディア運営やインハウス化の支援を得意としておりますので、もし自社のSEOについてお困りのことがあればお気軽にご相談ください。