MEOとはマップエンジン最適化のことで、SEOとは異なるWEB集客の手法です。何かとSEOと比べられますが、ロジックはまったく異なりますのでSEOとは違った対策が必要です。

そして、よくMEOのメリットとデメリットは何かと話題になりますが、結論、MEOにはデメリットはありません。しかし、リスクと考えることはできる特徴はあります。

多くのメディアでMEOのメリットとデメリットが紹介されていますが、インハウスで運用することを考えれば、デメリットはほとんどないといってよいでしょう。

そんなMEOのメリット・デメリットについてローカルアドがご紹介いたします。

 

MEOとは

MEOとはMap Engine Optimizaitonの略でマップ検索エンジン最適化のことです。ローカルSEOと呼ばれることもありますが、現在ではMEOの名称が主流となっています。

上図は「ラーメン 渋谷」での検索結果の最上部に表示される情報ですが、これがまさしくMEOです。

MEO対策を適切に施すことで検索結果の最上部に店舗名や写真、住所、評価などがマップ付きで表示されることになります。SEOと比較しても費用対効果が高いことが多く、注目されているWEB集客手法です。

 

MEOのメリット

MEO対策はやったほうがよいWEB集客方法であることは間違いありません。特に注目すべきMEOのメリットは次の5つですが、細かく分類すると多くのメリットがあります。

 

  • ・SEOよりも上に表示される
  • ・熱量の高いユーザーに訴求できる
  • ・SEOよりも短期間で効果が見込める
  • ・比較的競合が少ない
  • ・スマホの普及により高い集客力がある

 

 

SEOよりも上に表示される

 

上図はGoogleを使って「渋谷 ラーメン」で検索した結果です。上図のように検索結果の最上部にはMEOが表示され、SEOでの検索結果(赤枠)はMEOの下に表示されています。MEOの検索結果はSEOの1位よりも上位に表示されますので、非常に目立つ場所にあるといえます。

 

熱量の高いユーザーに訴求できる

MEOは広告ではなく、自主的に検索してきたユーザーに検索結果を表示するものですので、必然的に熱量の高いユーザーに訴求することができます。

スマートフォンで外出中に検索するということは日常的に行われますが、その際に最上部に表示されるということは、実店舗への誘導できる確率を飛躍的に高めることが可能です。

 

SEOよりも短期間で効果が見込める

SEO対策は正しくおこなっても早くて3か月~6か月の期間を要します。対して、MEO対策を正しくおこなった場合には早ければ1週間で検索上位を取ることもできますので非常に短期間で効果が見込める手法です。

 

費用対効果が高い

MEO対策にもさまざまですが、非常に大きく影響するのがGoogleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)です。Googleビジネスプロフィールの情報をすべて網羅して埋めることは大変ですが、順次情報発信をしていくことは、さほど費用も時間もかけずにおこなえます。

SEOや広告でのWEB集客は非常に高いコストがかかることもあることを考えれば、MEOは非常に費用対効果のよい施策といえます。

 

店舗の近くにいるユーザーに訴求できる

スマートフォンで検索した場合には、Googleは位置情報を取得したうえで近い店舗の情報を表示します。MEOに成功すると、スマートフォンでの検索結果に自社の店舗情報を表示することができますので、店舗の近くにいるユーザーに直接訴求できる点は大きなメリットです。

比較的競合が少ない

引用元:MEO市場規模調査 ~2025年には202億円に達すると予測~

 

MEOは実店舗を中心とした検索結果になるため、ポータルサイトが競合になりません。MEOでは周辺の同業者のみが競合になるため、難易度がそこまで高くないのが一般的です。

 

スマホの普及により高い集客力がある

現在の日本ではスマートフォンの普及率は非常に高く、事実上、全員が持っていると言っても過言ではありません。スマートフォンで外出中に検索することは非常によくありますが、そのたびに自社の名前が出てくるというのは、知名度向上やブランディングの意味でも、アクセス数向上という意味でも非常に大きな効果があります。

 

MEOのデメリット

MEOにはメリットが多い反面、デメリットはありません。しかし、リスクと考えることはできる特徴はございます。

ここでは一般的に指摘されるMEOのデメリットと正しいMEOの考え方について触れておきます。

 

悪い口コミが見られる

引用元:MEO対策ではGoogleの口コミが超重要!増やし方や返信のコツ、注意点まで

 

MEOで上位化できるということは、自社の口コミ・評判も見られやすくなるということです。口コミには悪い評判を書かれることがありますので、これをデメリットと主張するメディアがあります。

しかし、口コミは顧客の正直な感想を書く場ですので、よい情報だけであふれていては反対に怪しい店舗に見られることになり、悪い情報がまったく寄せられないということは改善することがむずかしいことを意味します。

口コミにネガティブな情報が書かれても真摯に対応し、改善を目指す姿勢を見せることは、むしろプラスに評価されることもあります。

 

対策できるビジネスが限られる

事務所や店舗がないと地図上に表示できない、だからMEOのデメリットに対応できるビジネスが限られるということを主張するメディアがあります。

しかし、これはMEOのデメリットではなく、MEOの対象が実店舗ビジネスを展開している企業を中心にしているだけでありデメリットではありません。

 

即効性がない

MEO対策を施しても、即日効果が出るわけではありません。その意味ではMEOは即効性はない施策です。

ですが、即効性がないというのは広告のように出稿した当日から表示されることがないという意味であり、SEOでは3か月~6か月もかかることをMEOでは早ければ1週間程度でできることを考えれば、デメリットというよりもメリットととらえることができます。

 

Googleアルゴリズムの影響を受ける

MEOはGoogleの検索エンジンを利用している以上、Googleのアルゴリズムで表示順位を決められています。MEOで1位を取っていても、Googleのアルゴリズムがある日、突然変わるかもしれず、そのときにはMEOでの検索順位を落とす可能性はあります。

今まで注力してきた施策が無駄になったような印象を受けることがありますが、順位が下がるということは、今から施策を打つことで現在のMEO上位サイトよりも上に表示できる可能性があるということです。

順位が固定されるということはリスティング広告のように高額な広告費を出し続けるような特殊な状況だけに限られることであり、必ずしも健全であるとはいえません。

 

上位表示される数が少ない

MEOでは上位3位までの店舗情報が掲載され、地図上にも特定の数の店舗しか表示されません。表示件数が多すぎるとユーザーの利便性を損なうため、このようになっていると推測できますが、枠が少ないということは競合が強すぎた場合には上位化できない可能性があるということです。

しかし、MEOのメリットにも触れたように、比較的競合が少ないのが現状のMEOですので、枠が少ないということは先行してMEOを強化することでユーザーにほかの選択肢を与えないということです。

自社の努力の効果が出やすいということにもつながるため、一概に悪いこととはいえません。

 

MEOのメリット・デメリットまとめ

MEOには実店舗展開しているビジネスとの相性がよい反面、実店舗を持たない企業がおこなっても大きな成果を上げることはむずかしいのが現状です。

しかし、多くの企業でMEO対策を施すことで成果につながるはずなのに、おこなっていないのが現実ですので、可能な限り自社の店舗はMEO対策できないかと考えるのが担当者の業務です。

MEOをインハウスでおこなうことができないという場合でも、比較的安い金額で受け付けてくれる企業も多く、一度検討すべきWEB集客方法であるといえます。