ウェビナーマーケティングは従来までオフラインで行っていたセミナーをオンラインで行うマーケティング手法のことです。近年の社会環境の変化によってセミナーをオンラインで行うことが一般的になってきています。

しかし、ウェビナーマーケティングをしてみたいと思っていても具体的な開催までの準備や開催した後のイメージがつかない方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では、ウェビナーの開催までの流れや成功させるためのポイントを詳しく解説していきます。

ウェビナーを商談につなげる8つのポイントとは?

ウェビナーとは

ウェビナーとは、ウェブ上で行われるセミナーのことです。インターネットを通じて、参加者とリアルタイムでコミュニケーションを取ることができるため、場所や時間に縛られることなく、情報共有や議論、質疑応答などが行えます。近年、オンライン会議システムの発展や、コロナ禍以降、リモートワークの普及により、多くの企業が導入を進めています。また、ウェビナーはコスト削減、集客力向上、情報共有の容易さなど、多くのメリットがあります

関連記事:ウェビナーとは?メリットから開催のステップまで紹介

ウェビナーマーケティングとは

ウェビナーマーケティングとは、ウェビナーを活用してリード(見込み顧客)を獲得し、顧客とより良い関係を構築するための手法です。ウェビナーを通じて、自社の製品やサービスに関する情報を発信したり、顧客の課題解決に役立つ情報を提供したりすることで、潜在顧客の関心を引き付け、顧客との信頼関係を築くことができます。ウェビナーマーケティングは、従来のマーケティング手法と比べて、よりインタラクティブで効果的な顧客とのコミュニケーションを実現できるため、多くの企業が導入しています。

ウェビナーマーケティングのメリット

ここでは、ウェビナー告知で使える媒体を紹介していきます。

高い集客力

ウェビナーは、従来の会場集客型セミナーに比べて優れた集客力を発揮する点も大きなメリットです。インターネットを介してアクセスできるため、参加者はスケジュール調整がしやすく、移動の手間もかかりません。さらに、配信ツールによってはマルチデバイスに対応しているため、スマホを使って外出先からでもアクセスできます。

全国どこからでも参加可能なため、遠方からの参加者にも対応でき、従来の会場集客型セミナーでは難しかった地域の顧客にもアプローチできます。

低コストで開催ができる

ウェビナーの大きな利点の一つは、コストを抑えて実施できる点です。従来のセミナーとは異なり、ウェビナーには物理的な会場が不要です。インターネット接続環境、PC、カメラ、マイク、配信ツールがあれば十分であり、低コストで実施できます。

従来の会場を使用したセミナーでは、参加者は移動時間や交通費がかかり、その結果ターゲットが限定されるという欠点がありました。しかし、ウェビナーならインターネットを介して世界中の人々が参加可能です。主催者にとっても会場の手配が不要で、参加者も移動の手間なく気軽に参加できるのは大きなメリットです。

さらに、特別な施設を使用する必要がなく、適切な配信環境さえ整えれば、オフィスや会議室などからでも配信が可能です。来場者の整理や案内、会場の設営などの手間も省けるため、追加スタッフを雇う必要もなく、低コストで多くの人々にメッセージを届けることができます。

リードナーチャリングに最適

ウェビナーを通じて価値ある情報を提供することで、顧客からの信頼を得て関係を強化できます。自社の製品やサービスがもたらすメリットや、顧客の悩みや不安をどのように解決できるかを具体的に伝えることで、企業への親しみを感じてもらうことができます。

ウェビナー終了後には、効果的なフォローアップを行うことでさらに関係を深められます。例えば、お礼のメールやアンケートを送るなどが効果的です。定期的に顧客とコミュニケーションを取ることで、当初は興味を持っていなかった顧客も、将来的には成約につながる可能性があります。

配信コンテンツの再利用

ウェビナーの大きな利点の一つは、配信コンテンツを再利用できる点です。録画方式でなくても、レコーディング機能やオンデマンド配信機能が備わったWeb会議システムを利用すれば、リアルタイムで配信したウェビナー映像を再利用することが可能です。

ウェビナーに参加予約をしていたものの、遅れて参加したり、参加できなかったりする方も少なくありません。ウェビナー映像をアーカイブ化し、オンデマンド配信に対応することで、見込み顧客はいつでも何度でも内容を振り返ることができます。さらに、YouTubeなどで再配信することで、さらに多くの人にリーチすることが可能です。

ウェビナーマーケティングを成功させるためのポイント

ここではウェビナーマーケティングを成功させるためのポイントを紹介します。

企画設計を行う

2020年以降、ウェビナー開催は急速に普及し、多くの企業で実施されるようになりました。ただ、ウェビナーから商談獲得へとつなげるのに苦労している企業が多いのが現 状です

2022年に実施された調査によると、参加者の満足度が高い場合に、商品・サービスの導入意欲が1.51倍高まることがわかりました。さらに、参加者の満足度が高かったウェビ ナーは「業務に役立つもの」「独自のノウハウを紹介するもの」でした。

 つまり、ウェビナーの満足度は「求めていた情報」「新たな情報」かどうかで決まり、ウェビナーから商談獲得につなげるためには「企画」が重要であることがわかります。

関連記事:ウェビナーの企画ってどうやって立てる?7つのポイントと成功させるためのステップを紹介

ターゲット設計を行う

ウェビナー開催の目的を決定したら、その目的に応じてターゲット像を明確にします。ターゲットの明確化は、ウェビナーの成功において非常に重要です。例えば、マーケター向けのウェビナーを開催する場合、ターゲットがマーケティング初心者なのか、部門の管理者なのかによって、ウェビナーの内容は大きく変わってきます。マーケティング初心者には基本的な概念や実践的なヒントが求められる一方で、管理者には戦略的な視点や最新のトレンド、実績ベースの事例が有益です。

ターゲット像を明確にすることで、ターゲットが興味を持つようなウェビナーのテーマ設定が可能になります。例えば、初心者向けには「マーケティングの基本と成功事例」、管理者向けには「最新のマーケティング戦略とその実践法」といった具体的なテーマを設定することができます。

1つのテーマに絞って有益な情報を盛り込む

ウェビナーでは、顧客が求める情報を提供することが重要です。顧客のニーズを理解した上で、興味関心を引くようなコンテンツを企画し、配信しましょう。

しかし、1回のウェビナーに複数のテーマを詰め込もうとすると、それぞれの内容が薄くなってしまったり、参加者が知りたい内容からズレてしまったりして、満足度が低下する可能性があります。

 そのため、ウェビナーは1つの方向で、深く、専門性のある内容にすることが重要です。そうすることで、独自性が出て、参加者の満足度が向上し、受注につながりやすく なります。

 どうしても伝えたいテーマが複数ある場合は、ウェビナーのシリーズ化を検討しましょう。シリーズ化は顧客接点が増えるため、信頼構築につながり効果的です。

集客を行う

ウェビナーを開催しても、参加者が集まらなければ意味がありません。そのため、効果的な集客方法を検討し、実施することが重要です。集客方法には、ウェブサイトやブログ、ソーシャルメディア、メールマーケティングなどがあります。

ターゲットとする参加者に合わせた適切な方法を選び、事前に告知を行いましょう。ウェビナーの内容や特典などをアピールすることで、参加者の興味関心を引き付け、登録率を高めることができます。

関連記事:ウェビナーで効果的に集客する方法とは?成功ポイントと合わせて紹介

配信環境の整備

ウェビナーマーケティングの効果を最大化するためには、配信環境を整えることが重要です。これは、コンテンツのクオリティを向上させるだけでなく、配信トラブルを防止する目的もあります。

録画方式でウェビナー映像を作成する場合は、高画質のカメラや高音質のマイクを用意することが求められます。一方、リアルタイム方式や疑似ライブ方式では、映像や音声が途切れない、安定した通信環境が必要です。特にリアルタイム配信では、視聴者が快適に視聴できるよう、通信の安定性が鍵となります。

開催後のアフタフォロー

ウェビナーから商談獲得につなげるには、緻密なウェビナー設計が重要ですが、開催後のアフターフォローも欠かせません。

ウェビナー参加者の温度感はウェビナー終了時点がいちばん高く、時間が経つにつれて興味度合いが薄れていってしまいます。そのため、特に興味度合いの高い参加者に は、ウェビナー直後にアフターコールすることが商談獲得のポイントです。

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ウェビナーを商談につなげる8つのポイントとは?

ウェビナーマーケティングの失敗しやすいポイント

ここではウェビナーマーケティングの失敗しやすいポイントを紹介します。

コミュニケーションが一方通行になる

オンライン環境では、参加者の表情や直接的なリアクションが分かりづらいというデメリットがあります。そのため、チャット機能や質問箱をこまめに活用して、参加者の反応を確認することが重要です。

参加者が質問やコメントを残すことで、リアルタイムに反応や興味を把握できます。また、ウェビナー終了後にフィードバックを求めることで、参加者の意見を集め、今後の改善点を明確にすることもできます

売り込みを意識しすぎて、参加者の問題解決につながらない

ウェビナーは、参加者に有益な情報を提供する場として機能し、単なる営業プレゼンテーションとは一線を画します。売り込みに焦点を当てるのではなく、参加者が直面する問題の解決や新たな知識の提供に注力することが重要です。

このアプローチにより、参加者は企業やブランドに対して信頼感や親近感を抱くようになります。結果的に、企業に対するポジティブな印象が強化され、将来的なビジネスチャンスの拡大につながります。ウェビナーでは、過度な売り込みを避け、参加者にとって価値ある情報を提供することを心掛けましょう。

自力でのウェビナーマーケティングの実施や開催が難しいと感じたら外注も検討

ウェビナーマーケティングの実施は、企画や運営などで多くの人員やノウハウが必要で、工数もかかるため自社での実施が難しいと感じる企業も多いのではないでしょうか?そういった場合にはウェビナーマーケティングを熟知した企業に代行してもらうことが効果的です。

AdAIはウェビナーの告知200社以上の実績があり、 AdAIはウェビナーの開催から商談獲得までを一気通貫してウェビナーマーケティングを行える「WPOプラン」とウェビナー動画からリード獲得ができる「Webinar Stock」を提供しています。

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まとめ

ウェビナーマーケティングは、顧客とのエンゲージメントを高め、ビジネス目標を達成するための効果的なマーケティング戦略です。ウェビナーを通じて、顧客に有益な情報を提供したり、自社の製品やサービスをアピールしたりすることで、顧客との関係性を構築し、最終的には購買や契約につなげることができます。ウェビナーマーケティングを成功させるためには、ペルソナを設定し、顧客が求めるコンテンツを発信し、集客を行い、配信環境を整え、効果測定と改善を行い、フォローアップを行うことが重要です。

ウェビナーマーケティングは、従来のマーケティング手法と比べて、効率性や効果測定の面で優れており、今後のビジネスにおいてますます重要になっていくと考えられます。

ウェビナーマーケティングを導入することで、顧客との関係性を深め、ビジネスを成長させることができるでしょう。