
株式会社パンハウスの検品AIシステムが東京都のDX推進支援事業に採択
導入前の課題
- テレアポではリード獲得効率は良かったものの、商談時に受注につながりにくかった。
- 共催ウェビナーを内製していたが、工数が大きく成果と労力が釣り合っていなかった。
- マーケティング専任者不在により、カンファレンスを企画・運営するリソースが不足していた。
導入背景
- 事前理解を深め、受注につながりやすい商談を増やすためにカンファレンス施策が最適だと判断した。
- 自社サービス「生成AI研修」と相性がよく、講師の話す力を活かせるため成果が期待できた。
- AdAIの価格優位性・登壇実績・運営力が信頼でき、テーマ設計からオペレーションまで一任できる安心感があった。
結果
<定量>
- カンファレンス2日間で目標の1.5倍以上である1000件超の新規リードを獲得。
- 共催・テーマ選定・進行管理が体系化され、ノウハウが社内に蓄積。
- 月50件前後の商談を安定的に創出できる体制を構築。
<定性>
- マーケティング施策全般の“伴走支援”により、マーケティング力が向上。
- 業界内での認知度が向上し、共催依頼が大幅に増加。
- カンファレンス視聴で信頼構築でき、契約率も向上。
株式会社パンハウス様は、これまでテレフォンアポイントメントなどでリード獲得に取り組まれていました。しかし、商談をしても受注に直結しにくい課題がありました。また、ウェビナーも実施していたものの、運営に多くの工数がかかり、得られる成果と労力のバランスに課題をお持ちでした。
そこで、自社事業との相性が良く、リード獲得率も高いカンファレンスの活用を検討。企画立案・共催先の選定・リード獲得の進捗管理などを一任できる安心感から、弊社・AdAIのサービスを導入くださいました。
導入後、2日間のカンファレンスで1000件以上のリード獲得・業界内での認知向上・商談機会の増加など、確かな手応えを実感されています。
今回は、株式会社パンハウスCFOの下岡様にお話を伺いました。
ウェビナーからカンファレンスへの転換で、効率と成果を両立

- まず、役職と担当業務についてお聞かせください。
- 株式会社パンハウスでCFOを務めています。主に総務や経営管理などの事務領域を担当しています。また、展示会運営やウェビナーなどのマーケティング施策も企画・実行しています。
当社は、東京大学発の研究・開発中心のベンチャー企業です。そのため、マーケティングに強い人材が少なく、私がマーケティング部分も兼任しています。 - これまでのマーケティング施策について教えていただけますか?
- とくに成果が大きかったのはテレフォンアポイントメントです。外部の企業に依頼してリード獲得につながっていました。最近はフォーム営業も始め、ウェブサイトのお問い合わせフォーム経由のリード受注率が高く、成果につながっています。また、紹介会社経由のリードもあり、件数は多くないもの、受注率は比較的良好です。
- リード獲得施策が順調な中でも、カンファレンス開催を決められたのはなぜなのでしょうか。
- テレフォンアポイントメントでは、リード獲得にはつながるものの、ご依頼への温度感が低い商談も多く、受注に直結しにくい課題がありました。
そのため、ほかの方法を模索していました。
ウェビナーやカンファレンスは、もともと当社の主力事業である「生成AIの研修事業」との相性が良い施策ですしコストはかかったとしても、十分なリード獲得につながると考えました。
当社の研修講師は話し慣れていて、ほとんど準備をせずに話すことができます。その分、少ない工数で実施できますから。
そうした背景から、ウェビナーやカンファレンスに注力していこうという流れになりました。 - ウェビナーではなくカンファレンスの開催を選ばれたのはどうしてでしょうか。
- 以前は、外部企業と共催でウェビナーを開催していました。毎月2〜3回、内製化して実施していましたが、運営には多くの工数がかかっていたんです。
とくに時間がかかったのは共催先の選定です。候補探し・初回面談・開催テーマの調整まで、複数回の打ち合わせが必要でした。
は2〜3社での共催ウェビナーを多く実施しましたが、得られる成果は約100リード程度で、かけた労力に対してリターンが見合わないと感じていました。
カンファレンスであれば、2日間以上で開催でき、1000件ほどのリードを獲得できることもあると知り、切り替えることに決めました。
テーマ設計から運営までをAdAIに一任。迅速で効果的なカンファレンス実現へ

- 弊社にカンファレンス開催支援をご依頼くださった背景を教えていただけますか?
- 御社にカンファレンス開催の支援を依頼した理由は、大きく2つあります。
1つめは、コスト面で圧倒的に優位だったことです。他社比較を行った担当者から、御社がもっとも導入しやすい価格だったと聞いています。
2つめは、当社が以前登壇したBtoBカンファレンスに、御社の代表取締役 江藤さんも登壇され、実績を伺っていたからです。ウェビナーに強い会社だと認識しており、登壇社選定や全体オペレーションを一任できる安心感がありました。
自社だけでカンファレンスを主催・運営するのは難しいと考えていたので、包括的に支援してもらえるということで、依頼させていただきました。 - 弊社のオペレーションやサポート体制で、特に印象に残っている点はありますか?
- 企画立案・共催先の選定・リード獲得の進捗管理・当日の司会まで、当初の期待通りすべてお任せできました。私たちが行うのは、共催先へのご挨拶と当日登壇のみで、工数をほとんどかけることなく実施できました。
なかでも印象的だったのは、テーマやタイトル選定のサポートです。定例ミーティングで丁寧にすり合わせいただき、成果の出やすいタイトルやテーマをご提案くださいました。
結果として、考えていたカンファレンス像と一致した内容で実施することができ、本当にありがたかったです。 - 開催までの進行で助かった支援はどのようなものでしたか?
- 2日間開催のカンファレンス実施を相談したところ、すぐに開催可能だとご返答いただき、対応してくださったので、とても助かりました。
2日間開催するとなると、共催先やテーマ決めのコミュニケーション量が単純に2倍になりますよね。その分、難易度は高いはずです。しかも途中で追加の依頼をお願いしたにもかかわらず、迅速に対応してくださいました。スピーディに実現いただけたので、正直驚きでしたし、嬉しかったですね。
全体を通して、御社は我々の要望をすぐに実行してくださる印象があります。
2回目のカンファレンスでは、スポンサー獲得にもご尽力いただきました。
毎回の定例ミーティングで「どの企業にスポンサー企画を提案するか」を共有いただき、実際にお話しした結果や進捗状況も丁寧にご報告いただきました。
難しいことでも確実に成果を出そうと対応してくださり、とてもありがたかったですね。
1000件以上の新規リード獲得。業界内での認知度や商談機会も大幅に増加

- 開催前に設定したリード獲得の目標数など、定量的な成果はいかがでしたか?
- 毎回、リード獲得の目標値を設定していますが、いずれも上回る成果を出していただきました。
とくに2回目は、当初の想定は600件のリード数でしたが、大幅に超えた1000件を超えるリードが獲得できました。1.5倍以上という驚くべき数字です。 - 定性的な成果はいかがでしたか?
- 私たちは業種を絞って営業やマーケティングを展開しているのですが、対象業種に対する認知度が、カンファレンスを通じて間違いなく上がりました。
特にマーケティング関連の企業からは「カンファレンスに出ていましたね」と商談中に仰っていただくことが増え、ウェビナーの共催のお声がけをいただくことも多くなりました。確実な認知面の効果を実感しています。
また、カンファレンス後、こちらからアプローチしなくても「カンファレンスを一緒にやりませんか?」「ウェビナーを共催しませんか?」とお声がけただくことも格段に増えました。 - ほかにも、成果につながったことはありますか?
- カンファレンス開催をきっかけに、当社の主力であるウェビナー施策にも良い影響が出ています。
御社でのカンファレンスだけでも約35件の新規商談が生まれていますし、ほかのウェビナーを含めると月に50件前後の新規商談につながっています。商談全体の1割には満たないものの、当社にとって重要な施策になっています。
また、ハウスリストには当社サービスの研修を受けるか迷っている企業も多いため、カンファレンス視聴をきっかけに「信頼できそうだ」と感じていただき、ご契約につながるケースも増えています。
マーケティング全般のサポートがAdAIの魅力。ナーチャリング支援にも期待

- 弊社に改善してほしい点などはございますか?
- 全体的に非常に満足していますので、とくに改善していただきたい点はありません。
1回目のカンファレンスでは共催先各社とのコミュニケーションが見えずに困ったことがありましたが、2回目の際には確実に修正してくださいました。各社のアクションが見える化され、安心感と成果の両面で改善を実感することができ、とても助かりました。 - 今後の支援について、期待することをお聞かせください。
- これまで同様、御社からの具体的なアドバイスやご支援をいただきながら、全体のマーケティング力を高めていければと期待しています。
当社には専任のマーケティング担当者がいないため、御社から「ホームページはこう改善した方がいいですよ」「データはこういうバランスで集計した方がいいですよ」と具体的なアドバイスをいただけることが、本当に助かっています。
カンファレンスやウェビナーに限らず、マーケティング全体をサポートしてもらっていると感じています。
今後は、自社ウェビナーの継続開催やメルマガ配信などを通じて、興味の薄い方々の関心を少しずつ引き上げていけるようなテーマ設計を構築していく必要があると思っています。ナーチャリングのご支援もいただければと期待しています。 - 弊社のウェビナー開催支援サービスは、どのような企業におすすめできると思われますか?
- 自社だけでウェビナーを始めようとすると、どうしてもノウハウがなく、最初の1歩を踏み出すのが難しいと思います。
そのため、ハウスリストがないようなゼロの状態からでもウェビナー施策をスタートした企業にはおすすめです。
「リードをまず貯める」という最初の段階からサポートしてもらえるため、どんな企業でも取り組みやすいと感じています。とくにBtoBの中小企業におすすめしたいですね。
──本日は貴重なお話をありがとうございました。今後ともよろしくお願い申し上げます。