ローカル検索とは、特定地域ごとに表示される検索結果が変わる仕組みのことです。同じ検索キーワードを使っても、ユーザーがどこにいるかで検索結果が変わります。

例えば、「日本料理」で検索しても東京駅にいるのと大阪駅にいるのとでは検索結果が変わるため、自社の店舗がどこにあるかをユーザーの検索結果に表示させることで大きなビジネスチャンスにつながります。

ローカル検索とは何か?上位表示させるためにはどうすればよいのかなどをローカルアドがご説明いたします。

 

ローカル検索とは

ローカル検索とは、特定地域ごとに検索キーワードに合った検索結果を表示させる仕組みのことです。基本的にはユーザーの位置情報を元にGoogleの検索結果に表示されるため、検索したタイミングでどこにいたかで表示は毎回異なります。

Googleがローカル検索に関して行ったアップデートで有名なものに2014年12月におこなわれたベニスアップデートとよばれるものがありますが、2021年11月にもローカル検索のアップデートをおこなったことでも話題になりました。

2021年11月にGoogleマイビジネスがGoogleビジネスプロフィールと名称変更したこともあり、ローカル検索が注目されています。

 

SEOとローカル検索の違い

SEOでの検索結果は誰がおこなっても同じ検索結果を返すようになっています(パーソナライズ検索を除く)。原則としてSEOでの検索結果は位置情報を参照しないからです。

しかし、ローカル検索ではユーザーの位置情報を参照したうえで検索結果を返します。そのため飲食店、美容室、病院、書店など実店舗があるビジネスではユーザーがどこから検索したのかを意識した対策が必要になってきます。

例えば、「東京駅 日本料理」で検索すればSEOでは東京駅付近の日本料理店を出してくれますが、そもそも「日本料理」だけで検索してもローカル検索機能により、ユーザーが現在いる場所から近い日本料理のお店情報を表示してくれます。

 

ローカル検索への広告出稿

ローカル検索への広告出稿はGooogleビジネスプロフィールとGoogle広告にそれぞれ設定をすることでできます。ローカル検索での広告の場合には、表示されただけでは費用はかかりません。場所の詳細、ルート検索、電話、WEBサイトへの遷移などをクリックした場合に課金されます。

つまり、具体的なアクションをした場合に限って料金がかかることになりますので、リスティング(クリックしただけで課金)よりも、さらに確度の高い広告出稿が可能になります。

 

ローカル検索のランキングの仕組み

引用元:https://moz.com/local-seach-ranking-factors

ローカル検索のランキングの仕組みについて、Googleが公式で情報を出しています。

主に関連性、距離、知名度(視認性の高さ)などの複数の要素を組み合わせてランキングを付けています。そのため、特に関連性、距離、知名度の3つの要素への対策が求められます。なお、ローカル検索の最適化をすることをローカルSEOまたはMEO(Map Engine Optimization)と呼びます。

この記事ではローカルSEOの具体的な手法までは踏み込みませんが、ご興味のある方はMEOとは?実店舗ビジネスに必須なWEB集客方法をご確認ください。

 

関連性

関連性とは、検索語句とローカル ビジネス プロフィールが合致する度合いを指します。充実したビジネス情報を掲載すると、ビジネスについてのより的確な情報が提供されるため、プロフィールと検索語句との関連性を高めることができます。
引用元:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法

SEOと同様に検索したキーワードとの関連性が高いほど検索上位に表示されます。ユーザーが検索するキーワードを予測しながら、ローカルSEO対策することが求められます。

 

距離

距離とは、検索語句で指定された場所から検索結果のビジネス所在地までの距離を指します。検索語句で場所が指定されていない場合は、検索しているユーザーの現在地情報に基づいて距離が計算されます。
引用元:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法

Googleは店舗情報をさまざまな情報をもとに集めますが、その最たるものにGoogleビジネスプロフィールに登録されている住所があります。検索キーワードに地域名や場所が使われていれば、その場所から住所までの距離を参考にしますが、検索キーワードに場所がなくてもユーザーの位置情報を参照して最適な検索結果を返します。

 

視認性の高さ

視認性の高さとは、ビジネスがどれだけ広く知られているかを指します。ビジネスによっては、オフラインでの知名度の方が高いことがありますが、ローカル検索結果のランキングにはこうした情報が加味されます。たとえば、有名な博物館、ランドマークとなるホテル、有名なブランド名を持つお店などは、ローカル検索結果で上位に表示されやすくなります。

ビジネスについてのウェブ上の情報(リンク、記事、店舗一覧など)も視認性の高さに影響します。Google でのクチコミ数とスコアも、ローカル検索結果のランキングに影響します。クチコミ数が多く評価の高いビジネスは、ランキングが高くなります。ウェブ検索結果での掲載順位も考慮に入れられるため、検索エンジン最適化(SEO)の手法も適用できます。
引用元:Google のローカル検索結果のランキングを改善する方法

知名度(視認性の高さ)については、Googleがほぼ答えを出しています。単純に有名かどうかはもちろん、リンク、記事、店舗情報、口コミ、評価などが視認性の高さに影響します。

口コミや評価の管理はGoogleビジネスプロフィールでおこないますので、ローカル対策という視点ではGoogleビジネスプロフィールへの登録は必須です。

 

ローカル検索の表示順位の確認方法

 

ローカル検索はユーザーの位置情報を元に検索結果を表示しますので、今時点での順位を調べようと思っても現地まで足を運ばなければ調べることはできません。

有料のローカルSEO用ツール(MEOツール)を使う手法もありますが、無料でできる確認方法が2つありますのでご紹介いたします。

 

Google広告の利用(広告プレビューと診断)

Google広告を使えばツールの中の「広告プレビューと診断」機能を使うことで現在の順位を確認できます。キーワードと地域情報の入力ができますので、例えば、東京駅にいるユーザーが特定のキーワードで検索したときにはどのような検索結果になるのか、を知ることができます。

ただし、Google広告のアカウント取得は無料ですが、広告プレビューと診断機能を使うには広告を出稿している必要があります。

 

Google Chromeの利用(開発者向けオプション)

Google Chromeでは開発者向けオプション機能(F12を押すと表示されます)を使うことでブラウザの位置情報を細かく設定することができます。少し面倒ではありますが、開発者向けオプションを利用することで無料で検索順位を調べることが可能になります。

 

まとめ

ローカル検索はSEOと似ていますがユーザーの位置情報を参照して検索結果を返すため、MEOの分野といえます。そして、 MEOを最適化するためにはGoogleビジネスプロフィールに登録し、情報発信を継続する必要があります。

ローカル検索とMEOは切っても切り離せませんが、MEOに本格的に力を入れている企業はまだそこまで多くありませんので逆にチャンスといえます。まだMEOをおこなっていない場合にはローカルアドにお気軽にご相談ください。