「ウェビナーを始めてみたいけど、どんなツールを選べばいいかわからない」
「無料版と有料版で、具体的にどんな機能の違いがあるの?」
「自社の目的に合ったツールの見極め方を知りたい」

ウェビナーマーケティングに取り組む企業が増える中、最初の一歩となるのがツール選びです。しかし、Zoom、GoogleMeet、Webexなど選択肢が多く、それぞれの特徴や違いが分かりにくいのが実情です。

本記事では、これからウェビナーを始める方に向けて、おすすめツール11選と失敗しない選び方を詳しく解説します。さらに、200社以上の開催実績を持つAdAIが、ウェビナーを商談につなげるための開催ポイントもご紹介します。

ツール選びから開催成功まで、ウェビナーの全体像を理解するために、ぜひ最後までご覧ください。

ウェビナーを商談につなげる8つのポイントとは?

ウェビナーとは?

ウェビナーとは、Webとセミナーを組み合わせた造語で、インターネットを通じて行うオンラインセミナーのことです。

従来のセミナーと比べて、場所や時間、参加者数の制限がなく、より多くの見込み顧客に効率的にアプローチできる点が大きなメリットです。BtoB企業を中心に、リード獲得や顧客育成、商談創出の手段として活用が広がっています。

特に近年では、ハイブリッドワークの定着により、オンラインでの情報収集が当たり前になったことで、ウェビナーは企業のマーケティング活動における重要な施策として位置づけられています。録画配信やオンデマンド配信を活用することで、開催後も継続的にリードを獲得できる点も、ウェビナーが選ばれる理由の一つです。

関連記事:ウェビナーとは?メリットから開催のステップまで紹介

ウェビナーツールに備わっている機能とは?

ウェビナーツールには、オンラインセミナーを効果的に運営するための様々な機能が備わっています。ツールを選ぶ際は、自社の目的に必要な機能が揃っているかを確認することが重要です。

配信機能:リアルタイム配信、録画配信、オンデマンド配信など、開催形式に合わせた配信方法を選択できます。

参加者管理機能:事前登録フォーム作成、リマインドメール自動送信、参加者リスト管理など、運営業務を効率化します。

双方向コミュニケーション機能:チャット、Q&A、アンケート、投票、挙手機能など、参加者とのインタラクティブなやり取りを実現します。

分析・レポート機能:視聴時間、視聴完了率、離脱ポイント、アンケート結果などのデータを収集・分析できます。

録画・アーカイブ機能:開催したウェビナーを録画し、後日配信用のコンテンツとして活用できます。

ツールによって搭載されている機能や使いやすさが異なるため、次のセクションで紹介する各ツールの特徴を比較しながら、自社に最適なものを選びましょう。

おすすめのウェビナーツール11選

ここでは具体的におすすめのウェビナーツールを紹介していきます。

Zoom

(出所:zoom公式サイト)

Zoomは、世界中で最も広く利用されているウェビナーツールです。直感的な操作性と高画質・高音質の配信品質で、初めてウェビナーを開催する方にも最適です。

無料版では40分間の時間制限がありますが、有料版(プロプラン:月額2,000円程度〜)では時間制限が解除され、ウェビナー専用プランでは最大10,000人規模の配信にも対応可能です。ウェビナーだけでなく、オンライン会議や社内研修など、幅広い用途で活用できる汎用性の高さも特徴です。

Zoomのメリット

・直感的な操作性:ITに詳しくない方でも、すぐに使いこなせるシンプルな設計

・高画質・高音質配信:HD画質のビデオとクリアな音声で、参加者の満足度を高められる

・リーズナブルな価格:無料プランに加え、有料プランも月額2,000円程度からと導入しやすい

・充実した機能:録画、チャット、画面共有、Q&A、投票、ブレイクアウトルームなど、ウェビナーに必要な機能が標準装備

・既に多くの人が利用経験あり:参加者側も操作に慣れているため、スムーズな進行が可能

Microsoft Teams

(出所:Microsoft Teams公式サイト)

Microsoft Teamsは、Microsoft 365に含まれるウェビナー機能を搭載したツールです。「Teams ウェビナー」機能では、参加者登録、リマインドメール自動送信、Q&A、投票、詳細なレポート機能など、マーケティングに必要な機能が標準装備されています。

既にMicrosoft 365を利用している企業であれば、追加コストなしでウェビナーを開催できる点が大きなメリットです。最大1,000人規模(プランにより10,000人)の配信に対応し、OutlookやSharePoint、Dynamics 365などとのシームレスな連携により、社内の業務フローに組み込みやすい設計になっています。

Microsoft Teamsのメリット

・Microsoft 365との連携:Outlook、SharePoint、Dynamics 365など既存のMicrosoft製品とスムーズに統合

・既存契約で利用可能:Microsoft 365を契約していれば追加費用なしで利用できる(プランによる)

・充実した参加者管理:登録フォーム作成、承認フロー、リマインド自動送信など運営を効率化

・詳細なレポート機能:参加者の出席状況、Q&Aログ、アンケート結果などを自動集計

・企業での導入実績:多くの企業が既に利用しており、セキュリティ面でも安心

Google Meet

(出所:GoogleMeet公式サイト)

Google Meetは、Googleアカウントがあれば誰でも無料で利用できるビデオ会議ツールです。シンプルで直感的なインターフェースにより、初めてウェビナーを開催する方でもすぐに使い始められます。

無料版では最大100人まで参加可能で、Google Workspace(有料版)では最大500人規模の配信に対応します。GoogleカレンダーやGmail、Googleドライブとの連携がスムーズで、招待リンクの共有や資料の画面共有が簡単に行えます。特に、既にGoogle Workspaceを利用している企業や組織にとっては、追加コストなしで利用できる点が魅力です。

Google Meetのメリット

・無料で始められる:Googleアカウントがあればすぐに利用開始、初期費用ゼロ

・シンプルな操作性:余計な機能がなく、迷わず使えるインターフェース

・Google Workspaceとの連携:カレンダー、Gmail、ドライブとシームレスに統合

・高画質・高音質:安定した配信品質で、参加者にストレスを与えない

・ブラウザだけで完結:専用アプリのインストール不要、URLクリックで即参加可能

Cisco Webex

(出所:CiscoWebex公式サイト)

Cisco Webexは、世界的なネットワーク企業シスコシステムズが提供する、エンタープライズ向けのウェビナーツールです。金融機関や官公庁でも採用される高いセキュリティ水準と、安定した配信品質が最大の特徴です。

最大10,000人規模の大規模ウェビナーに対応し、録画機能、ライブ配信、リアルタイム字幕、多言語翻訳機能など、グローバル企業でも活用できる充実した機能を搭載しています。機密性の高い情報を扱う製品説明会や、投資家向けIR説明会など、セキュリティが重視される場面で特に選ばれています。

Cisco Webexのメリット

・エンタープライズレベルのセキュリティ:金融機関や官公庁でも採用される高度なセキュリティ対策

・大規模配信対応:最大10,000人規模のウェビナーも安定して配信可能

・グローバル対応機能:リアルタイム字幕、多言語翻訳機能により、海外拠点との連携もスムーズ

・充実した分析機能:参加者の行動データを詳細に分析し、マーケティングに活用できる

・高い信頼性:長年の実績を持つシスコの技術基盤による、途切れにくい安定配信

V-CUBE セミナー

(出所:V-CUBE セミナー公式サイト)

V-CUBE セミナーは、日本製の大規模配信対応ウェビナーツールです。最大の特徴は、最大26,000人規模という圧倒的な同時接続数で、業界トップクラスの配信能力を誇ります。

独自開発の高品質配信基盤により、大規模配信でも映像や音声が途切れにくい安定性を実現しています。録画、ライブ配信、アンケート、Q&A、ホワイトボードなど、ウェビナーに必要な機能を網羅し、暗号化通信や不正アクセス防止など高度なセキュリティ対策も完備。日本語サポートが充実しているため、初めて大規模ウェビナーを開催する企業でも安心して導入できます。

V-CUBE セミナーのメリット

・業界最大級の配信規模:最大26,000人の同時接続に対応、全社員向けイベントにも対応可能

・高い配信安定性:独自の配信基盤により、大規模配信でも途切れにくい

・充実した日本語サポート:日本製ツールならではの手厚いサポート体制

・豊富な機能:録画、ライブ配信、アンケート、Q&A、ホワイトボードなど標準装備

・高度なセキュリティ:暗号化通信、不正アクセス防止機能で企業の情報資産を保護

Cocripo

(出所:Cocripo公式サイト)

Cocripoは、アンケート、投票、ホワイトボード、Q&Aなど、参加者との双方向コミュニケーションを促進するインタラクティブな機能が充実したウェビナー専用ツールです。

洗練されたデザインのインターフェースは参加者にとって使いやすく、ウェビナーの満足度向上に貢献します。特に、リアルタイムでのアンケートや投票結果を画面上に表示できる機能は、参加者のエンゲージメントを高める効果があります。視聴状況や参加者の行動データを詳細に分析できるレポート機能により、ウェビナー後のフォローアップやマーケティング施策の改善に役立てることができます。

Cocripoのメリット

・充実したインタラクティブ機能:アンケート、投票、ホワイトボード、Q&Aで参加者の積極的な参加を促進

・高いデザイン性:洗練されたUIで参加者の満足度を向上、ブランドイメージの向上にも貢献

・リアルタイム結果表示:投票やアンケート結果をその場で共有し、盛り上がりを創出

・詳細な分析機能:視聴時間、離脱ポイント、アンケート結果などを可視化し、PDCAサイクルを回せる

・ウェビナー専用設計:会議ツールとは異なり、マーケティング目的に特化した機能構成

ネクプロ

(出所:ネクプロ公式サイト)

ネクプロは、ウェビナー機能、顧客管理機能、マーケティング機能が一体化した、日本製のオールインワン型マーケティングツールです。

ウェビナーの開催だけでなく、参加者情報の自動収集、セグメント別のメール配信、ランディングページ作成、リード管理まで、一つのプラットフォームで完結できる点が最大の特徴です。ウェビナー視聴データと顧客データを統合して管理できるため、確度の高い見込み顧客を特定し、効率的な営業アプローチが可能になります。日本語サポートが充実しており、初めてウェビナーマーケティングに取り組む企業でも安心して導入できます。

ネクプロのメリット

・オールインワン設計:ウェビナー、顧客管理、マーケティングを一元管理、複数ツールの併用不要

・充実したウェビナー機能:録画、ライブ配信、アンケート、Q&Aなど必要機能を標準装備

・統合型のリード管理:ウェビナー視聴データと顧客情報を紐付け、確度の高いリードを可視化

・マーケティング自動化:ランディングページ作成、メール配信、キャンペーン管理を自動化し業務効率向上

・日本製ならではのサポート:日本語での手厚いサポートで、導入から運用までスムーズ

J-stream(Jストリーム)

(出所:J-stream(Jストリーム)公式サイト)

J-stream(Jストリーム)は、20年以上の動画配信実績を持つ日本企業が提供する、高画質・高安定配信に特化したウェビナーツールです。

独自開発の配信技術により、フルHD画質での途切れにくい安定配信を実現しており、製品デモや技術セミナーなど、映像品質が重視される場面で特に選ばれています。高画質な録画機能により、ウェビナー後のアーカイブ配信やコンテンツ再利用も高品質で行えます。直感的なインターフェースと充実した日本語サポート体制により、配信技術に不安がある企業でも安心して導入できます。

J-streamのメリット

・業界トップクラスの配信品質:20年以上の実績に基づく独自技術で、途切れにくい高画質配信を実現

・フルHD対応:製品デモや技術セミナーなど、映像の美しさが求められる場面に最適

・高品質な録画・アーカイブ:配信と同じ高画質で録画し、後日のコンテンツ活用も可能

・シンプルな操作性:専門知識不要の直感的インターフェースで、誰でもすぐに使いこなせる

・充実した日本語サポート:日本企業ならではの手厚いサポート体制で、トラブル時も安心

Fresh Voice Webinar

(出所:Fresh Voice Webinar公式サイト)

Fresh Voice Webinarは、挙手機能を搭載した参加型ウェビナーに特化した日本製ツールです。参加者がワンクリックで挙手でき、主催者が指名して発言させることができるため、双方向のコミュニケーションが生まれやすい設計になっています。

ブラウザからURLをクリックするだけで参加できる手軽さで、ITリテラシーを問わず誰でも簡単に参加可能です。アンケート機能やQ&A機能も充実しており、参加者の理解度確認や意見収集がスムーズに行えます。録画・録音機能が標準装備されているほか、高いセキュリティ対策と日本語サポートにより、安心して利用できます。

Fresh Voice Webinarのメリット

・挙手機能で双方向性:参加者が気軽に挙手でき、インタラクティブなウェビナーを実現

・簡単参加:ブラウザからURLクリックだけで参加可能、アプリインストール不要

・充実した参加者機能:アンケート、Q&A、チャットなど、参加者の声を拾いやすい機能構成

・録画・録音標準装備:開催後のアーカイブ配信やコンテンツ活用が可能

・セキュリティと日本語サポート:高度なセキュリティ対策と充実した日本語サポートで安心

Adobe Connect for Webinars

(出所:AdobeConnect for Webinars(アドビコネクト)公式サイト)

Adobe Connect for Webinarsは、Adobeが提供する高度なカスタマイズ性を持つウェビナーツールです。複数のプレゼンター登壇、ブレイクアウトルーム、ホワイトボード共同編集など、複雑な構成のウェビナーにも対応できる柔軟性が特徴です。

Adobeならではの洗練されたデザインのインターフェースは、参加者に高品質な印象を与えます。Adobe PhotoshopやIllustratorなどのAdobe製品との連携により、デザイン性の高い資料作成からプレゼンテーションまでシームレスに行えます。録画、ライブ配信、アンケート、Q&Aなど、ウェビナーに必要な機能も網羅しており、オンライン研修や複雑な製品説明会など、高度な演出が求められる場面で特に活躍します。

Adobe Connect for Webinarsのメリット

・高度なカスタマイズ性:複数プレゼンター、ブレイクアウトルーム、ホワイトボード共同編集など柔軟な構成が可能

・Adobeブランドのデザイン性:洗練されたUIで参加者にプロフェッショナルな印象を与える

・Adobe製品との連携:Photoshop、Illustratorなどとシームレスに統合し、高品質な資料作成が可能

・充実した機能:録画、ライブ配信、アンケート、Q&A、ホワイトボードなど標準装備

・複雑なウェビナーに対応:研修、ワークショップ、複数セッション構成など高度な演出が可能

Bizibl(ビジブル)

(出所:Bizibl(ビジブル)公式サイト)

Bizibl(ビジブル)は、ウェビナーだけでなく、オンライン展示会、社内研修、eラーニングなど、多様なオンラインイベントに対応できる汎用性の高いツールです。

ウェビナー、セミナー、展示会、研修など、イベントの目的や規模に合わせて柔軟にカスタマイズできる拡張性が特徴です。豊富なオプション機能により、ブース出展、名刺交換、商談予約、資料ダウンロードなど、イベントの目的に応じた機能を追加できます。参加者の行動データや視聴状況を詳細に分析できるレポート機能により、イベント後の効果測定やフォローアップ施策の立案に活用できます。

Biziblのメリット

・多様なイベント形式に対応:ウェビナー、展示会、研修、eラーニングなど幅広いオンラインイベントを開催可能

・高い拡張性とカスタマイズ性:ブース出展、名刺交換、商談予約など、目的に応じた機能を柔軟に追加

・統合型のイベント管理:参加者管理、コンテンツ配信、データ分析を一元管理

・詳細な分析機能:参加者の行動データを可視化し、マーケティング施策の改善に活用

・複数イベントの同時運用:一つのプラットフォームで複数のイベントを並行して管理可能

ウェビナーツールの選び方

ウェビナーツールを選ぶ際は、自社の目的や運営体制に合った機能を持つものを選ぶことが重要です。ここでは、失敗しないための5つの選定基準を解説します。

参加者側の使いやすさ

ウェビナーの成功は、参加者の満足度に大きく左右されます。参加者がストレスなく参加できるツールを選ぶことが、高い出席率と満足度につながります。

確認すべきポイント:
・初めて使う参加者でも迷わない、直感的な操作性があるか
・音声や映像が途切れにくい、安定した配信品質があるか
・参加者の通信環境が不安定な場合でも、快適に視聴できる技術があるか

特に、参加者のITリテラシーが様々な場合は、シンプルで分かりやすいインターフェースのツールを選ぶことで、途中離脱を防ぐことができます。

コミュニケーション機能

ウェビナーマーケティングで成果を出すには、参加者とのエンゲージメントを高める双方向コミュニケーションが不可欠です。

重視すべき機能:
・Q&A機能:リアルタイムで質問を受け付け、回答できる
・チャット機能:参加者同士や講師とのコミュニケーションが可能
・アンケート・投票機能:参加者の理解度や関心度をその場で把握できる
・挙手機能:参加者が発言したいときに意思表示できる

これらの機能が充実しているツールを選ぶことで、一方的な情報発信ではなく、参加者の興味や課題を引き出すことができ、商談につながる確度の高いリードを特定しやすくなります。

録画・アーカイブ機能

ウェビナーの録画データは、開催後も継続的にリードを獲得できる貴重な資産です。

活用シーン:
・当日参加できなかった見込み顧客への後日配信
・オンデマンドコンテンツとしてWebサイトやランディングページで公開
・営業資料や社内研修コンテンツとして再利用

録画機能の有無だけでなく、クラウド保存ができるか、ダウンロードや編集が可能か、アクセス権限を設定できるかなども確認しましょう。

サポート体制と信頼性

ウェビナー開催中のトラブルは、企業の信頼性に直結します。安心して運営できるサポート体制があるかを確認することが重要です。

チェックポイント:
・日本語での問い合わせ対応が可能か(電話・メール・チャット)
・開催当日の緊急サポート体制があるか
・FAQやマニュアルが充実しているか
・導入支援や運営サポートのサービスがあるか

特に初めてウェビナーを開催する企業や、大規模なイベントを予定している場合は、手厚いサポートがあるツールを選ぶと安心です。

料金と費用対効果

ウェビナーツールの料金体系は、無料版、従量課金制、月額固定制など様々です。自社の開催頻度や規模に合わせて最適なプランを選びましょう。

検討のポイント:
・無料版:小規模な試験的開催には十分だが、時間制限や機能制限がある
・有料版:参加人数上限、録画機能、分析機能など、本格的なマーケティング活用に必要な機能が揃う
・無料トライアル:多くのツールが提供しているので、実際に試用してから判断する

単に価格の安さだけでなく、「リード獲得単価」や「商談創出コスト」という費用対効果の視点で判断することが重要です。また、内製で運営する場合の人件費も考慮に入れましょう。

ウェビナーの成功ポイント

ウェビナーツールを導入しても、適切な企画と運営ができなければ成果にはつながりません。ここでは、ウェビナーを商談につなげるための2つの重要ポイントを解説します。

1.企画設計:参加者の「求めていた情報」を提供する

ウェビナーが乱立する中、単に開催するだけでは商談獲得にはつながりません。重要なのは、参加者にとって価値ある内容を企画することです。

2022年の調査では、参加者の満足度が高いウェビナーは、そうでないウェビナーと比べて商品・サービスの導入意欲が1.51倍高まることが明らかになりました。さらに、満足度が高かったウェビナーの特徴は「業務に役立つ実践的な内容」「独自のノウハウや知見の提供」でした。

つまり、ウェビナーの成否を分けるのは「参加者が求めていた情報」「他では得られない新たな情報」を提供できるかどうかです。自社の製品説明に終始するのではなく、参加者の業務課題を解決するヒントや、業界の最新トレンド、実践的なノウハウを盛り込むことで、満足度と商談化率の向上が期待できます。

企画のポイント:
・ターゲットとなる参加者のペルソナと課題を明確にする
・自社の強みや専門性が活かせるテーマを選ぶ
・参加者が「明日から実践できる」具体的な情報を提供する
・事例やデータを交えて説得力を持たせる

関連記事:ウェビナーの企画ってどうやって立てる?7つのポイントと成功させるためのステップを紹介

2.開催後のアフターフォロー:熱量が高いうちに商談化する

緻密に設計されたウェビナーを開催しても、アフターフォローが不十分では商談機会を逃してしまいます。

ウェビナー参加者の興味関心は、終了直後が最も高く、時間の経過とともに急速に低下します。特に、視聴時間が長い、Q&Aで質問をした、アンケートで関心度が高いと回答したなど、確度の高い参加者には、ウェビナー終了後すぐにアプローチすることが商談化の鍵となります。

効果的なアフターフォローの流れ:

  1. 視聴データを分析し、確度の高い参加者を特定する
  2. ウェビナー終了後24時間以内に、確度別にセグメントしたフォローメールを送信
  3. 特に興味度合いの高い参加者には、当日または翌営業日に電話でアプローチ
  4. 録画データやサンキューメールを活用し、継続的な関係構築を図る

このように、ウェビナーは「開催して終わり」ではなく、開催後の迅速なフォローアップまでが成功の重要な要素です。

AdAIでは、「商談につながるウェビナー設計の8つのポイント」を公開しています。ウェビナーから商談につなげるためのノウハウをさらに知りたい方はぜひダウンロードしてみてください。

自力でのウェビナー開催が難しいと感じたら外注も検討

ウェビナーの成功には適切なツール選びだけでなく、企画・運営・フォローアップまで多くの業務が発生します。自社リソースだけでは限界を感じている企業も多いのではないでしょうか。

内製で抱える3つの課題

多くの企業がウェビナーの内製運営で直面する課題があります。

1.専門人材とノウハウの不足

効果的なウェビナーを企画・運営するには、マーケティング知識、配信技術、進行管理など多様なスキルが必要です。しかし、これらのスキルを持つ人材を社内で確保・育成するには時間とコストがかかります。

2.継続的な開催の工数負担

1回のウェビナー開催には、企画立案、集客施策、当日の配信運営、アフターフォローなど、膨大な業務が発生します。特に少人数のマーケティングチームでは、通常業務と並行してウェビナーを継続的に開催することが大きな負担となります。

3.効果測定と改善の難しさ

視聴データの分析、参加者の行動分析、商談化率の測定など、PDCAを回すためのデータ活用が不十分なまま開催を繰り返してしまい、なかなか成果が上がらないという悩みを抱える企業が少なくありません。

ウェビナー代行サービスの価値

こうした課題を解決する選択肢として、ウェビナー開催の経験とノウハウを持つ専門企業への代行を検討する価値があります。

代行サービスを活用するメリット:
・企画段階から商談化まで、ウェビナーマーケティングのプロがサポート
・配信トラブルのリスクを最小化し、安定した品質で開催できる
・社内リソースを本業に集中させながら、継続的なウェビナー開催が可能
・視聴データ分析とフォローアップを最適化し、商談化率を向上
・これまでの開催実績に基づくベストプラクティスを活用できる

AdAIは200社以上のウェビナー代行実績を持ち、ウェビナー開催から商談獲得までを一元サポートする「WPOプラン」と、ウェビナー動画から継続的にリード獲得ができる「Webinar Stock」を提供しています。

内製で課題を感じている場合や、より高い成果を求める場合は、専門企業への代行も有力な選択肢となります。

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まとめ:目的に合わせたウェビナーツールを選ぼう

ウェビナーマーケティングで成果を出すには、自社の目的に合った適切なツール選びが第一歩です。本記事では、おすすめのウェビナーツール11選と、失敗しない選び方、開催成功のポイントを解説しました。

ツール選びでは、参加者の使いやすさ、コミュニケーション機能、録画機能、サポート体制、料金の5つの観点から比較検討することが重要です。また、ツールを導入するだけでなく、参加者に価値ある企画を設計し、開催後の迅速なフォローアップを行うことで、商談化率を高めることができます。

内製での運営に課題を感じる場合は、専門企業への代行も選択肢の一つです。自社のリソースと目標に合わせて、最適なウェビナー運営の形を見つけ、リード獲得・商談創出につなげていきましょう。