実店舗でビジネスを展開している人はMEOをやっていることも多いですが、MEOをどうやってやるかまでは精通していないことがほとんどです。

日々の順位計測や競合調査もやった方がよいのですが、ノウハウがないのでわからないというのが実情。そこでMEOツールを使うことで解決ができることが多いのですが、MEOツールに何があるのがわからないというのが本音でしょう。

ローカルアドがMEOツールとは何か、導入のメリットなども含め、インハウス化する際に役立つMEOツールをご紹介いたします。

 

MEOツールとは

MEOツールとは、Googleビジネスプロフィール(旧Googleマイビジネス)を利用し、Googleマップ上に自社を表示させる際に利用するツールのことです。

毎日の順位チェックはもちろん、投稿や口コミの閲覧などを行ったり、競合サイトの分析を行う際にも役立ちます。

MEOを成功させるためにツールを活用することは解決手段になりますが、場合によっては費用対効果が合わないことがあったり、MEO会社に依頼したほうが効果があったりする場合があります。

MEOツールでできることは大きく、次の3つがあります。

 

  • ・順位の計測と記録
  • ・インサイトデータの確認
  • ・口コミの管理

 

順位の計測と記録

MEOはGoogleマップ上の表示順位を最適化する手法ですので、毎日の順位を記録することで施策の効果を確認することができます。しかし、表示順位を調べることは意外に手間がかかり、特定のキーワードや特定の地域からの見え方を考えると手作業で行うことは現実的ではありません。

キーワードごと、地域ごとに毎日の順位を簡単に調べることができるのがMEOツールの大きなメリットです。

 

インサイトデータの確認

MEOに大きな影響を及ぼすものはGoogleビジネスプロフィールです。このGoogleビジネスプロフィールの受電数、時間帯、検索方法、検索キーワードなどを可視化することができるのがMEOツールの大きな特徴です。

キーワードや時間帯からインサイト(潜在ニーズ)を分析し、Googleビジネスプロフィールでどのような情報を発信していくかに役立てることができます。

 

口コミを管理・分析する

Googleビジネスプロフィールの口コミ数や良い口コミは表示順位に影響をおよぼすとされています。そのため、口コミの管理は非常に重要ですが、ほとんどの場合はうまく利活用されていません。

MEOツールを導入することで口コミに対する自動返信やキーワード分析を行うことができますので、対策に活かせます。

 

MEOツールの導入メリット

MEOツールを導入すると順位がわかり、投稿管理が楽になり、ユーザーインサイトを確認できますので非常に強力なツールといえます。

しかし、ほとんどの機能は手動でも行えることですので、実際にMEOツールを導入するメリットとして大きいものは手間が省けることとインサイトの把握くらいです。

MEOツールを導入しても順位は上がりません。料金もかかりますので自社の今のステージに必要なのか、費用対効果は合っているのか、そもそもインハウスで対応するのではなく外注したほうがよいのではないかと検討した上で導入すべきです。

 

時間や手間を省ける

ツールを使わずに順位を計測することはできますが、キーワードや地域情報まで考えると手動では限界があります。さらに分析することまで考えるとMEOツールを導入するメリットは大きいといえます。

しかし、反対を言えば、事業のステージがまだそこまで大きくなく、手動で計測できる範囲であればツールを導入する必要がなく、専任のマーケターがいないような状況であればMEO会社への相談も1つの手段であることを忘れてはいけません。

 

インサイトを把握できる

MEOツールを導入することでGogleビジネスプロフィールからどのページを見ているかがわかるようになります。つまり、ユーザーがどのような情報に興味関心があるのかを特定できます。

これはニーズをつかんだ商品開発やコンテンツ制作に活かすことができますので、最終的には売上に繋げることが可能です。

 

MEOツールの利用例

MEOツールを導入し、自社の毎日の順位を記録することもよいですが、ツールを使うことで多店舗展開や業務の効率化に活かすことができます。

 

競合店舗の分析

MEOツールはいつ、どのキーワードでどの店舗が何位だったのかを調べることができます。これは自社の店舗だけではなく競合の店舗であってもわかります。

つまり、自社と他社の順位を比較することで自社に足りないものを洗い出すことが可能です。

 

地域別の分析

MEOは地域別に順位を調べることができますので、自社が展開していない地域でキーワード検索をすることで、現状がどうなっているのかを調べることができます。

これは競合の状況をあらかじめ調べ、多店舗展開する際にどのように戦えばよいかを調査できるということを意味しています。

 

レポートの効率化

店舗数が多い企業では、現状分析のためのレポート作成だけでもかなりの時間がかかります。MEOツールであれば店舗数が多くても記録し、集計することができますので、店舗数が多ければ多いほど生産性を高めることができます。

逆を言えば、1店舗しかない場合にはMEOツールを導入する恩恵はそこまで大きくないということです。

 

MEOツール選定の際の注意点

MEOツールには無料のものもありますが、高機能なものであれば有料になりますし、中には月数万円もかかるツールもあります。

専任のマーケターを配置してSEO、MEO、SNSと展開する場合にはツールの利用もよいでしょうが、インハウス化するほどのリソースがない場合にはMEO会社に相談することもよい選択です。

MEOツールを導入する際の注意点を以下にまとめました。

 

費用対効果

WEB系のツールによくあることですが、便利なので導入したがあまり使っていないので実質無駄なコストになっているということはよくあります。

MEOは対策ポイントが比較的少なく、ある種簡単に管理することができます。そのため、ツールを導入するまでもない場合や導入してもそこまで使わないという場合にはそもそもツールが不要です。

また、商品や事業形態によっては費用対効果が合わないということも考えられます。

安いから、高いから、ではなく自社のサービスとMEOツールの費用対効果で検討するようにしてください。

 

自社に必要な機能の有無

MEOツールもかなりたくさんありますので、機能もさまざまです。高機能であれば必然的に料金も高くなりますが、事業のステージによってはそこまでの高機能が必要ないということもあります。

自社にどのような機能が必要なのか、それは本当に生産性向上に繋がるのかを考えて導入するようにしてください。

 

サポート体制

MEOツールは使い方が簡単なものもありますが、高機能なツールであれば最初は使い方がわからないということもあります。

この時に自力で解決できればよいですが、そもそものサポート体制がしっかりしているツールであれば安心です。

高機能なMEOツールを導入する場合にはサポート体制も確認するようにしてください。

 

自分で順位を計測する方法

MEOツールをご紹介する前に、自分で順位を計測する場合にはどのような方法があるのかをご紹介いたします。

事業ステージによっては、この方法で毎日確認するだけで十分なこともありますので、インハウス化する際にご検討ください。

 

シークレットモードを使う方法

ブラウザにはパーソナライズ化といって、過去に検索した情報やcookieなどの情報から本来の検索結果が出てこないということがあります。

パーソナライズされていない検索結果を見るためにはシークレットモード(Chrome)やプライベートモード(Firefox)を使うことで実現できます。

ただし、シークレットモードを使っても現在の位置情報は反映されてしまうため、必ずしも正確な検索結果にならないという点は覚えておいてください。

 

Google広告で確認する方法

Google広告の「広告プレビューと診断ツール」を使うことでキーワード、地域、言語、デバイスを設定することができます。

シークレットモードでは地域やデバイスまでは設定できませんでしたが、Google広告であれば設定可能ですのでお勧めです。

本来は広告を出す際にどのように表示されるのかを確認する機能ですが、広告を出していなくても無料で使うことができます。

 

位置情報を書き換える方法

Chromeではデベロッパーツールという機能で地域情報を設定することができます。

「More tools」から「Sensors」を選ぶことで地域設定ができるようになりますが、そもそもデベロッパーツールを使うことが難しく設定方法も面倒なため、あまりお勧めできない方法です。

 

MEOツール一覧【無料編】

有料MEOツールもありますが、無料でも簡易調査であれば可能です。有名な無料MEOツール4つをご紹介いたします。

 

I Search From

I Search Fromは海外のツールですので、すべて英語で表記されていますが、国・地域・言語・デバイスを設定できるため、正確な検索順位を調査できます。

 

MEO順位チェックツール

MEO順位チェックツールは株式会社プロモストが提供しているMEOツールです。14日間限定ですが、高機能ツールが無料で利用可能です。

順位履歴をチャートで確認したり、口コミ管理ができますが、無料期間中は機能に制限があります。

 

GoogleマップMEO検索順位チェッカー

GoogleマップMEO検索順位チェッカーは完全無料で利用できるMEOツールです。地域、ビジネスアカウント名、キーワードを入力することで順位を計測することが可能です。

 

MEOツール一覧【有料編】

 

MEOチェキ

MEOチェキは非常に導入数も多いMEOツールです。

日常的な順位計測はもちろん、インサイトデータの確認や検索結果を画像で確認したり、競合分析もできます。

多くの場合はMEOチェキだけでも対応可能です。料金も安いプランは月3,278円〜利用できますのでお勧めのツールです。

 

Gyro-n MEO順位チェックツール

Gyro-n(ジャイロン)のMEO順位チェックツールは過去の順位まで追えることや競合分析ができる機能を持つ高機能MEOツールです。

1店舗1,500円(税抜き)でスタートできますので、店舗数が少ない場合にはお勧めなツールです。

 

MEO tracker

MEO trackerは地域や時間帯をピンポイントで計測できるMEOツールです。キーワード登録数が最低でも50はありますので高機能ではありますが、料金が月20,000円~と他のツールと比較するとやや高いことは否めません。

 

On map eye

On map eyeは順位確認やインサイト分析のほか、ノウハウレポートを月1回配信することが特徴です。料金も月500円と安く、使いやすいツールといえます。

 

MEOマスター

MEOマスターは内部対策の支援も行っているMEOツールです。料金も500円からはじめることができ、2年分を一括で支払うことで永久無料を行っているという珍しいツールです。

 

ローカルミエルカ

ローカルミエルカはネガティブな口コミがあった場合のアラート機能がある高機能MEOツールです。

機能が多く、確認できる店舗数も多い分、料金も高く、最低でも33,800円はかかります。多店舗展開している場合に使い勝手の良いツールといえます。

 

ドーンアイデンティティ

ドーンアイデンティティはSNSも活用して集客できるMEOツールです。他のMEOツールとは異なり、計測ではなく集客するためのツールです。
料金体系も1日326円~となっていますので、月単位で考えると1万円近くかかる計算になります。

 

MAP職人

MAP職人はMEO対策をするためのツールです。毎日の順位計測はもちろん、Googleビジネスプロフィールの最適化も行うことができ、月550円(税込み)~で対策が可能です。

 

G-MAC

G-MACは口コミ管理や口コミ促進機能がついているMEOツールです。投稿文代行やコンサル担当者とのミーティングなども含め、月27,500円(税込み)~で行っています。

 

MEOツールを導入する前に

無料MEOツールを3つ、有料MEOツールを9つ紹介いたしましたが、よくわからないという方もいるはずです。それもそのはずで、MEOツールは使ってみないと使い勝手がわからない上、一度契約すると数か月間は契約が切れないものもあります。

さらに、ツールが多すぎて使い方を覚えるのも、調べるのも大変ということもあり、使ってもいないツールを理解することは非常に難しいといえます。

MEOツールを導入する場合には事前に詳しい人に相談することをお勧めいたしますが、周囲に詳しい人がいないという場合にはローカルアドにご相談ください。貴社に必要な機能が何か、ツールだけで足りるのか、コンサルを入れるべきなのか、ご相談に載らせていただきます。