
導入前の課題
- マーケティング担当者が1名のみで、自社主催カンファレンスのような大規模施策の企画・運営リソースが不足していた。
- 単なるリード数獲得だけでなく、ターゲットとする企業層へのリーチとブランディング強化が求められていた。
- 複数の登壇企業との調整など、カンファレンス開催特有の業務を内製で対応するノウハウやリソースが不足していた。
導入背景
- リード獲得とブランディングを両立できる自社主催カンファレンス開催の必要性を感じていた。
- リソース不足を補い、企画・運営・集客・クリエイティブ制作まで一気通貫で支援できる外部パートナーを探していた。
- 弊社のカンファレンス運営実績と、有力企業とのネットワークに期待し、支援を依頼しようと考えた。
結果
<定量>
- 設定したリード獲得目標を達成し、リード単価も想定内に抑制。
- 自社ドメインで作成したLPへのアクセスが増加し、サイト全体の認知度が向上。共催企業からの被リンクも獲得。
- カンファレンスLPからの資料請求が約20件発生し、認知度向上の波及効果を確認。
<定性>
- マーケティング業界の著名企業との共催が実現し、企業のブランディング向上に貢献。
- 社内外からカンファレンス開催に対する好意的な反響を獲得。「カンファレンスを主催する企業」としての認知が拡大。
- 共催企業からも感謝の声をいただくなど高い評価を得られた。
スタートアップとして急成長を目指す中で、マーケティング施策の重要性は増す一方です。しかし、限られたリソースで最大の効果を出すには戦略的なアプローチが不可欠でした。株式会社OPTEMO様は、マーケティング担当者1名という状況下で、自社主催カンファレンスという大きな挑戦を決断。弊社のカンファレンス開催支援サービスを活用し、リード獲得とブランディング強化を見事に両立させました。その成功の背景と具体的な成果について、マーケティングを担当する竹田様にお話を伺いました。
リソース不足の中、自社カンファレンス開催を決断

──まず、竹田様の役職と担当業務についてお聞かせください。
竹田様:オプテモでマーケティングを担当しております竹田と申します。事業内容は、ウェブ上でチャットや音声でそのままコミュニケーションが取れる「OPTEMO」というセールステックを提供しており、従業員数は16、17名ほどのスタートアップ企業です。マーケティングは現在、私一人で担当しており、オフラインイベント、オンライン、ウェブ周りなど全般を担当しております。
──お一人で全般を担当されているのですね。これまでのマーケティング施策について教えていただけますか?
竹田様:ウェビナーとカンファレンスが最も大きな施策で、その次に広告、一部SEOやコンテンツマーケティング、そして展示会やオフラインイベントなどを行っています。ウェビナーや共催カンファレンスへの登壇は積極的に行っており、月に4〜6回ほど何かしらの施策を実施しています。KPIとしては、単なるリード数よりも商談数を重視しています。
──様々な施策に取り組まれている中で、今回、自社主催のカンファレンス開催に至った背景は何だったのでしょうか?
竹田様:他社主催のウェビナーやカンファレンスへの登壇を継続してきたおかげで、リード数は獲得できるようになってきました。しかし、次のステップとして、「こういう課題を持つ企業層にアプローチしたい」「こういう企業と協業できるレベルの企業である」といった、より戦略的なブランディングを強化する必要性を感じていました。自社でカンファレンスを主催すれば、テーマ設定や共催企業の選定を通じて、獲得したいリードの質や、打ち出したい企業イメージをコントロールできると考えたのが大きな理由です。
「餅は餅屋」へ。運営・ネットワークに期待し、外部支援を決断
──自社主催を決めた上で、弊社に支援を依頼された背景を教えていただけますか?
竹田様:やはり、マーケティング担当が私一人という状況で、自社だけでカンファレンスを企画・運営するのは現実的に難しいと感じていました。前職で複数名のチームでカンファレンスを運営した経験がありますが、それでも大変だった記憶があります。登壇企業のアサインや調整、LPなどのクリエイティブ制作、集客活動、当日の運営など、やるべきことは多岐にわたります。これらをまとめてお願いできるパートナーを探しており、貴社のサービスを知りました。
──弊社サービスには、具体的にどのようなことを期待されていましたか?
竹田様:一番は、運営面を丸ごとお任せできる点です。それに加えて、貴社が持つ企業ネットワークには大きな期待を寄せていました。例えば、今回ご一緒できたナイル様のような著名な企業は、弊社から直接お声がけしても、なかなか接点を持つのが難しかっただろうと感じています。登壇企業のブッキングも含めて支援いただけることが、依頼の決め手の一つになりました。
LP制作から登壇企業調整まで。手厚いサポートで負担を大幅軽減
──カンファレンス開催までの準備プロセスについてお伺いします。貴社ではどのような作業を行いましたか?
竹田様:弊社で行ったこととしては、まずカンファレンスのテーマについて、貴社からいただいた案を基にブラッシュアップしました。また、登壇候補企業のリストアップを確認し、一部の企業様には弊社から直接お声がけもさせていただきました。今回は弊社のドメインでLPを作成いただけるとのことでしたので、サーバーへのアップロード作業などは弊社で行いました。あとは集客のためのメルマガ配信ですね。クリエイティブ関連の制作は特に行っておりません。
──弊社のオペレーションやサポート体制で、特に印象に残っている点はありますか?
竹田様:LPをデザインも含めてしっかりと作成いただけたことが、本当にありがたかったです。自社ではリソースの観点から内製化はできませんでしたし、仮に外注したとしてもディレクションの手間を考えると、大変だったと思います。公開後の修正依頼にも柔軟に対応いただけました。また、登壇企業とのやり取りやディレクションに入っていただけたことも、非常に助かりました。これも自社だけでは手が回らなかった部分です。
──初めての自社主催カンファレンスでしたが、開催までの進行で改善点などはございますか?
竹田様:全体的には、丸ごとお任せできたので非常にスムーズでした。ただ、一点だけ挙げるとすれば、登壇企業様とのコミュニケーション、特にカンファレンス全体のテーマと各セッション内容のすり合わせについては、もう少し早い段階から密に連携できると、より一貫性のあるメッセージを発信できたかもしれません。次回以降は、企画段階でのコミュニケーションを密に取れると、より質の高いカンファレンスになるのではと感じています。
目標達成に加え、想定外の認知拡大効果も実感

──開催後の成果についてお聞かせください。社内外からの反響はいかがでしたか?
竹田様:社内では、まず「自社でカンファレンスを主催できた」ということ自体へのポジティブな反応が大きかったです。特に、マーケティング業界で著名な企業様と肩を並べて共催できたことは、ブランディングの観点からも大きな成果だと感じています。社外からもお問い合わせをいただいたり、今後カンファレンス開催を検討している企業様から相談を受けたりすることもありました。「オプテモがカンファレンスを主催した」という事実が、一定の認知拡大に繋がった実感があります。共催いただいたナイル様からも感謝の言葉をいただくなど、外部からの評価も非常に良かったと感じています。
──リード獲得数や商談数など、定量的な成果はいかがでしたか?
竹田様:リード獲得数については、設定していた目標はクリアできました。リード単価も想定していた範囲内に収まっています。それ以上に良かった点として、自社ドメインでLPを作成したことで、カンファレンス参加者以外からのアクセスも増え、サイト全体の認知度向上に繋がったことが挙げられます。共催企業様からの被リンクを獲得できたことも大きいです。さらに、これは想定外の効果でしたが、カンファレンス開催期間中に、カンファレンスLPに設置したOPTEMOフォームからの資料請求が約20件ありました。これらの方々はカンファレンスには直接参加されていない方がいたものの、カンファレンス開催による認知度向上が、間接的なリード獲得にも繋がったのだと考えています。
──開催前に設定されていた「ブランディング強化」という目的の達成度はいかがでしょうか?
竹田様:期待通りだったと感じています。マーケティング業界で有名な企業様とご一緒できたことで、弊社のイメージ向上に繋がりました。特にナイル様のような企業から評価いただけたことは、今後の事業展開においても非常に価値があると考えています。
「再現性のある施策」として、今後の継続開催に期待
──今後のカンファレンスの取り組みについて、期待することをお聞かせください。
竹田様:自社でスケジュールをコントロールしながら開催できる点は、非常に大きなメリットだと感じています。やはり他社のカンファレンスに登壇させていただく場合は、お誘いをいただいているためスケジュールをコントロールすることが難しいです。しかし、自社主催であれば3ヶ月に1回程度のペースで開催し、安定的なリード獲得源として計算できるようになり、年間のマーケティング戦略を立てやすくなります。また、テーマや共催企業をコントロールすることで、獲得したいターゲット層に的確にアプローチできる点も魅力です。今後も、貴社の支援を活用しながら、継続的にカンファレンスを開催していきたいと考えています。
──最後に、弊社のカンファレンス開催支援サービスは、どのような企業におすすめできると思われますか?
竹田様:まず、弊社のような立ち上げ期のスタートアップ企業には、絶対におすすめできます。広告のCPAが高騰する中で、カンファレンスはリード獲得のコストパフォーマンスが非常に高い施策だと思います。リードの温度感に差はあるかもしれませんが、まずは量を確保したい、あるいは認知度も同時に向上させたいという企業には非常に有効的です。また、リソースが限られている企業はもちろんですが、ある程度の規模がある企業にとっても、企画・運営の手間を大幅に削減できるという点で、メリットは大きいのではないでしょうか。